老人ホーム選び ~ 医療行為 看護師⑤-1 ~
医療依存があるに場合、施設に入居(入所)する際医療を提供し続けることができるかどうか見極める必要があります。
施設医療は、施設看護師が行うことが往々にして発生します。
業務独占である医療を施設看護師のみが行うという状況を漫然と行っていると施設秩序が崩壊する場合がよくみられるれます。
安定した医療を提供し続ける為には、施設が組織秩序を保ち続けなければなりません。
そこで、注目したいのが管理者の基礎資格です。
医療提供を継続する上で、管理者の基礎資格で信頼性が高まるランキングを書きます。
1位 医師
2位 看護師
3位 社会福祉士
4位 介護支援専門員
5位以下、介護福祉士、理学療法士、作業療法士など他各種は、ほぼ同列です。最下位は初任者研修修了や資格なしでしょう。
5位以下は資格があってもなくてもほぼ参考にならないといって良いです。
管理者だけでなく施設のオーナーも一緒にランキング上位の資格をもっていると医療に対する信頼性が更に高まります。
医療依存がある入居(入所)希望者にとって信頼性が高い資格1位から説明致します。
1位 医師
医師は医療依存に対する信頼性が高いです。言わずもがなかもしれませんが、具体的な根拠があります。
医療依存に対する人員安定度を有利に立ち回ることができると解釈していただきたいです。
医師を何年も続けていると、大きな大学病院との繋がりができます。
医師という資格を持っているだけで、繋がりがなかった大病院とも相談しやすくなり、看護師が入職しやすくなります。
毎年、看護師の入れ替わりがある大病院は、個人的な看護師との繋がりも強く、退職後や資格を活かしきれていない職員で、良好なつながりを続ける看護師を他の職場に斡旋する事があります。
各地域には看護協会という組織があります。看護協会は強力な組織です。
ちなみに医療福祉強組織順位は1位医師会、2位看護師会、3位薬剤師会、4位介護支援専門員会・介護福祉士会・理学療法士会・・・・。
1位の医師会と2位の看護師会以外は、協会員が少なすぎて実際ほとんどパワーがありません。パワーとは政治に関与する力であったり、人を斡旋する能力です。
話しを戻します。医師や医師会から看護協会に看護師の要請があると離職中(離職見込み)の看護師紹介を受ける事ができることがあります。
看護師協会には、人材を紹介する時の明確な優先順位・紹介基準があります。
1.大病院への人材補充(若くて優秀なものを紹介する)
2.クリニックへの紹介(一線を離れても大丈夫なものを紹介する)
3.医師や重要な医療へ繋がりがあるものへの紹介
4.その他への紹介(医療を離れても良いと思ったものを紹介する)
通常、老人施設を運営すると看護協会の紹介優先順位は一番低いのですが、医師が運営していると紹介優先順位があがります。
基礎資格が医師であれば、医療に関する法律の最たる権限者ですので、看護師による医療独占の施設不安定状況を覆す事ができます。
他の資格の管理者・運営者より安定しやすいといえるでしょう。
ただし、問題もあります。医師は高位の資格として他者・自己とも認識があるので、医師がいる層より下層との認識がある現場調整に入りたがらないという問題です。
ほとんどの医師が、現場で起こるトラブルに身体を張って介入しようとする人がいません。
人を引っ張ってくる力があったり、トラブルを解決できる力があるにも関わらず、首を突っ込むと痛い目をみる可能性がある仕事は他人に任せるという性質が強いです。
問題解決に対して本気になったら他資格保持者とは比べ物にならないのですが、権威性の保持を優先する人が多いと思います。
自分自身の人間性や資格の権威性を大切にする人が多く、泥臭く現場で職員の人間関係の調整を積極的に行う人は少なめだと思います。
患者や患者家族と約束をした医療依存が破綻するかもしれない崩壊する事態が訪れた時、持っている資格の潜在能力は計り知れないでしょう。
医療提供の存続という観点から見た基礎資格としては、安定性が群を抜いて高いと資格と言えます。
次回は、テーマになっている看護師が管理者の基礎資格の場合の医療継続安定性を書きます。宜しくお願い致します。