老人ホーム選び ~ 老人保健施設③ ~

老人保健施設に入所する為の事前知識

~ 夏季・冬季コース ~

 

前回は老人保健施設のよくある夏季・冬季の利用コースについて書きました。

前回の老人ホーム選び ~ 老人保健施設② ~

をまだ読んでない方は1000字程度の文章ですので是非合わせて見て下さい。

 

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夏季・冬季利用のコースにのって入所したい方は、施設の入所待機人数にもよりますが、5~6月頃か10~11月頃には入所申込を済ませておくと入所しやすくなるでしょう。

老人保健施設でもいろいろな方針があり、必ずしも夏季・冬季コースを行っている訳ではありませんが、それにしても多くの老人保健施設がこのコースを採用しています。

老人保健施設に入所申込をかける前に、高い薬をあらかじめ整理できるとより入所確立が高くなるでしょう。

医師・看護師・リハビリスタッフがいるもとで、厳しい季節を安全に乗り切りたい人におすすめです。

夏季・冬季入所コースを採用している老人保健施設は、春と秋に入所者数が落ち込む傾向がでてきます。

入所率を落とさないために、老人保健施設は周囲の病院や居宅介護支援事業所(在宅サービスを調整する介護支援専門員が在籍する事業所)に広報しておき、春・秋にかけて入所しやすくなることを周知します。

病院や居宅などは、夏季・冬季に入ると老人保健施設に入所しにくくなりますので、それまでの退所ラッシュがおこる時期に駆け込み需要を狙います。

 

老人保健施設へ入所したい人は、夏季・冬季が終わる前に入所申込をするのも考えのひとつです。

2~3月と8~9月頃までに入所申込を済ませると入所しやすくなるでしょう。

ただし、退所時期が暑い盛りになったり、厳冬期になったりする可能性が高くなることには注意しましょう。

老人保健施設を試してみたい方やゆくゆくの事考えていらっしゃる方・リハビリがしたい方など検討しても良いのではないでしょうか。

夏季・冬季コースを作ることで、狭間の時期も空き部屋ができやすい事が周囲に認知され、他の時期でも入所が起こりやすくなります。

こうして年間を通して一定数の人が在宅復帰と入所を繰り返すシステムを構築します。

もちとんすべての人がこういったコースにのるわけではありません。介護量が多くて家に帰れなかったり、家庭のご理由で帰宅が望めない方など様々な方がいらっしゃいますので、全員がこのコースに乗ることが可能という訳ではないのです。

また夏期・冬季コースは退所後訪問リハビリテーションを利用する方が多いです。

 

老人保健施設は、訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションを併設する施設が多いです。

在宅でリハビリサービスを利用する際、リハビリテーション計画という必要なのですが、この計画書には医師の意見が必ず必要になります。

老人保健施設は医師の配置が必置になっています。その上、リハビリスタッフも必置になっています。

一度、自宅に帰った後のフォローとして訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションで関りを続け、利用者様の心身状況を把握し、次回の老人保健施設利用につなげる方法もとります。

特に訪問リハビリテーションは、退所後自宅に行けるほか、通所のような建物も必要なく、老人保健施設の繁忙期になったら訪問リハビリテーションの利用者様が減少しお互いを兼務できるので組み合わせる事が多いです。

利用者様から見ても自宅に来てもらっていたリハビリスタッフが、施設に入った時もいた方が安心感を得られやすいです。

夏季・冬季コースを設定する老人保健施設にはぴったりのサービスです。

老人保健施設と訪問リハビリテーションの親和性の高さは、行政も介護保険制度を運用するにあたりあらかじめ老人保健施設の使いやすいパッケージとして制度作りをしています。