老人ホーム選び ~急いで入居を決める方法①~

 本日は急いで老人ホームを決める時の方法を寄稿致します。

 

 急いで老人ホームを決めなければならない時があります。

 

一番多いケースは、退院後の住まい決めのケースです。

何らかの病気や怪我で入院し、入院原因の傷病の治療が終了した時、当然退院の流れになります。

病院は治療の場所であって生活の場所ではありません。生活困難のために病院に入院し続けると、次に治療が必要な人のベッドがありません。

ですので、治療が終了したら次の治療が必要な方に入院して頂く為、できるだけ速やかに退院をしていただくという考え方になります。病院としてまっとうな役割です。

 

また、急に他の住まいを決めなければならないケースとして、自宅にいると身に危険が及ぶというケースも考えられます。

例えば、転倒を繰り返している、認知症が進行し火の不始末や行方不明が容易に予見される、暴力を受けており緊急避難が必要だ、自宅の介護者が体調不良に陥り急に介護ができなくなったなど、急に施設を探さないといけなくなるケースは発生します。

 

本当はゆっくり施設を探したいのだけれど、そんな時間的ゆとりがない。即効性が求められる時どうするか記載します。

 

 まずは、介護サービス情報公表システムで近隣の介護施設を探しましょう。

老人ホームの探し方で記載せていただきましたが、介護サービス情報公表システム厚生労働省が運営する公的なサイトです。営業誘導やスパムなどの心配はありません。

各事業所が1年に1回、一定のフォーマットを使用し施設状況を報告・更新する事を義務付けられた公的サイトです。

中身も古すぎて参考にならないということはありえません。ただし、一定のフォーマットに各施設が入力するのですが、入力内容の細かな評価は施設に任せっぱなしでチェックも入らない状況ですので、参考にする内容は絞ります。

急いでいる時だからこそ、必要な情報を絞り込んで情報を集めます。

介護サービス情報公表システムで抽出する情報は次の通りです。

必要な情報は近隣施設の名前・電話番号・住所です。

これさえ調べればOKです。そして、電話をかけます。電話口で施設の入居(入所)担当者を呼び出してもらいます。

 

電話で空き情報を聞く

 

×空きは「ない」の場合

担当者が電話口にでたらまず、空き部屋があるかどうか尋ねます。「ない」と言われたらその施設は終了です。

 

▲空きについてはっきり返事がない場合

中にはすぐに「ある」とも「ない」とも言いたがらない施設もあります。それは、空きがある可能性が高いです。

では、なぜハッキリ部屋の空きが「ある」と言わないのでしょう。

入居(入所)される方の介護量が自施設のキャパシティを超えないか不安だから空きがあるともないとも言わないケースが多いです。

先に入居(入所)希望者の情報をもらい、介護量がキャパシティを超えないようであれば空き室は「ある」と答え、介護量が多くキャパシティを超えそうであれば空き室は「ない」と答えようとしている場合も多々あります。

「ある」とも「ない」とも言わない場合、情報が先出しして欲しい。または、とりあえず見学誘導して施設待機者に入れるという思惑をもっている場合が多いです。

時間がないようであれば、入居(入所)希望者(家族)側からとり急ぎの空きのあるなしを先に知りたい旨を念押しでつたえましょう

 

〇空きについて「ある」と答えが返ってきた場合

「ある」とはっきり答えが返ってきたら話しを次に進めます。

 

 急いで入居を決める方法の次のステップは連続寄稿として次回に続けます。次回もご購読宜しくお願い致します。