老人ホーム選び ~ 老人保健施設⑲ ~

老人保健施設

~まとめ~

 

老人保健施設のまとめを書いていきます。

老人保健施設への入所はおすすめできる事業形態です。

 

おすすめできるポイント

・医師がいる

・看護師が他施設より多く医療が手厚い

・リハビリが期待できる

・利用料金が他施設より安い

・在宅復帰を真剣に応援・評価してくれる

 

知っておかなければならないポイント

・入所期間は3ヶ月~1年未満になることが多い

・夏季・冬季入所促進をすすめている施設が多い

・特定の老人施設と行ったり来たりするローテーション(回転)をしている施設がある

 (在宅と判定される施設へローテションする)

・在宅復帰を目指す施設形態である

 

デメリット

・基本的に長期入所は望めない

・薬代が高いと入所しにくい(入所できても3ヶ月程度で退所になりやすい)

介護保険の更新日が近く、要介護認定から要支援認定に変わることが予測される場合、要支援認定後の行き先がない入所希望者は入所しにくい

 

デメリットの説明

老人保健施設のデメリットは、長期入所できる施設ではない点です。短期で退所したいというニーズもありますが、長期入所か短期入所を選択できないという点はデメリットとしてカウントします。

もうひとつのデメリットとして知っておくべきことは、薬代(薬価)が高いと入所しにくいことです。先進的な治療薬やジェネリックが出ていない薬などで、重要疾患を安定させるために処方せざるおえない薬は、入所後も薬の整理がしにくいので入所が遠のきます。

薬価が高い場合、事前に3ヶ月間だけの入所希望を出し、入所前に処方を出している医師から限界期間処方してもらえるように依頼しましょう。そうすれば、多少なりとも入所しやすくなります。

要介護については、ある程度思った介護度を狙えます。ただ、これにはプロの見識が必要です。妥当な介護度と現状生活の維持の必要性の倫理観、介護保険認定内容をよく理解してきる必要があります。説明量が増えますので改めて介護保険認定の章を設けて説明致します。

 

おすすめの説明

例えば、施設の生活に慣れていない要介護1~2の方が、これからのことを考えて老人ホーム選びの際に約3ヶ月間だけと考えて老人保健施設を選ぶのは良い選択だと思います。

また、病院から退院するが、自宅へ帰れないという方が、一時的に老人保健施設に入所されることもおすすめできます。

病院に準ずる医療やケアを受けながら、次の施設を探すことができます。

完結におすすめをまとめましたが、高いパフォーマンスの医療・介護を実現する老人保健施設は、他施設より突出して充実しているといえます。

 

補足説明

老人保健施設は入所しにくいというサイトを散見しますが、そんなことはありません。

老人保健施設の特性をよく理解し、老人保健施設側がどのような入所者が適していると思っているのか、そこに向けて準備すれば入所しにくいタイプの入所希望者様でも入所事態はできます。

 

老人保健施設に入所しやすくするために

・薬が高いかどうか計算する

 (薬が高い場合は整理できる薬を整理)

 (入所時限界処方を持って行く)

 (薬の種類を減らす)

・夏季・冬季の繁忙期を避けて入所を目指す

・ローテーション(回転)をしていなか聞いてみる

 (施設入所を継続したい方向け)

・家族は丁寧な対応と施設の要請に真摯に答える対応をとる

 

老人保健施設は決して入所しにくい施設ではありません。適していると判断された人は何も準備しなくても入所できます。

もちろん、人気がある老人保健施設とそうではない老人保健施設がありますので、入所しやすい・入所しにくいに施設差はあるでしょう。

 

また、すべての老人保健施設がすべての入所希望者にあっているとはいいませんし、老人保健施設といえども施設の方針や従業員の働き方はさまざまですので、絶対大丈夫ということは書けません。

このことは、老人保健施設だけにいえることではなく、他施設についても同様といえます。

老人保健施設への入所は、数ある施設形態の中でもおすすめできる施設形態です。

 

老人保健施設の章は一旦終了にします。今後も追加したいことができましたら、ナンバリングを更新して加筆して参ります。