老人ホーム選び ~急いで入居を決める方法④~
【急いで老人ホームを選ばなくなった場合】、どうやって探せば良いのか今日も寄稿致します。
ここまでの流れは、【 1. 介護サービス情報公表システムから近隣施設を検索→ 2. 施設名・住所・電話番号を調べる→ 3 .電話し入所担当者を呼び部屋が空いているか聞く→ 4. 月額込み込み料金を聞く → 5. 2~4のステップを繰り返す】でした。
方法を詳しく知りたい方は、過去記事【急いで入居を決める方法①~③】を読んでみて下さい。
情報を整理し残す施設を抽出する
入居(入所)担当者から空き部屋と料金の情報を聞くを1~2時間繰り返すと入居できる施設の目途や料金比較ができるようになっていると思います。
入居を検討できる施設の名前・住所・電話番号は控えておきましょう。
ある程度入居できる施設情報がストックできたら、見学に行く優先順位をつけていきます。
見学する時間もないということであれば、優先順位をつけ見学なしでも入居(入所)できるか施設に電話でききます。
見学できない状況や理由説明も施設側から求められる可能性がありますので、ひとつの施設への電話に対して時間を確保する必要があります。
見学できる場合は1~5件程度見学優先度をつけながらピックアップしていきます。
優先順位をつける方法は、込み込み料金と介護サービス情報公表システムの料金以外の内容です。施設ホームページも多少は参考にして良いでしょう。
介護サービス情報公表システムで参考にしてほしいのは、施設の設備で情報です。
はっきり言って、介護サービス情報公表システムが他ページより参考になるといっても、各施設が独自に自己評価する内容ばかりで、各設問の解釈の仕方が各施設バラバラです。
行政もそこまでみれないからバラバラになるのは仕方ないと思って運用しています。行政も内容について追調査をしていません。
ですから、公的な運用情報の介護サービス情報公表システムといえども、信用しきることはお勧めできません。
ですが、すべての内容の中で情報のブレが少ない部分が設備情報です。
検索一覧から【施設名】をクリック→施設名の下の【事業所の詳細】をクリック→次に【サービス内容】というタブがあるのでクリックしましょう。
スクロールしていくと浴室の個数という欄があります。
共用便所の設置数、個浴・第浴槽・特殊浴槽・リフト浴という項目があります。ここはほぼ施設よってのブレがない情報です。
必ずしも決定的な有用情報とはなりえないのですが、固定情報として参考にすることはできます。
特に個浴なのか大浴場でみんなでいっぺんに入るのか。気になる方もいらっしゃるとおもいます。
又、体が動かなくなってきたとき、特殊浴槽やリフト浴でお風呂につかることができるかは、何気に重要情報といえるのではないでしょうか。
他の情報より格段に信頼性が高い情報ソースです。これだけ、情報が溢れる世の中になったとは言え、客観的で信頼性の高い施設情報は少なく価値があるものです。
信頼性が高い情報は少ないので、直感で決める部分が出ることは仕方ない事です。
最初の電話での対応、ホームページの印象等、どれも確定的な情報ではないのですが、それらひとつひとつを繋ぎ合わせて判断するといことも重要な必要な要素です。
なぜなら、人は良いと思えば良いし、同じような事象でも悪いと思えば悪くなる感情的な側面があることは否めないからです。
確定できる情報を取得しつつ、自分の直感も使って抽出しましょう。
抽出した施設から1~5くらいの施設に、電話でアポイントをとります。見学施設数は、ご自分の使える時によるでしょう。
次の電話で確実に伝えておくことは、名前・見学日時・介護度・(認知症)です。
介護度を伝えなければならないのは、介護度によって入れる施設と入れない施設があるからです。
認知症を( )表記としたのは、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)というジャンルの施設がありまして、入所には認知症があることが条件になる場合の施設があるからです。
リストアップできた施設が沢山あるなら、電話で詳しい状況を伝えて入居できるか状態か話してしまうというのも時間短縮になりますのでお勧めします。
リストに上がった施設が少なければ、見学で直接説明した方が熱感が伝わりやすく成功しやすいでしょう。
医療行為や集団への不適応がある場合
医療行為が必要なご状態であれば、事前電話で必要な医療行為がその施設で対応可能なのか聞いておきます。
医療行為があれば、空き部屋・込み込み料金を聞く段階で相談しても良いです。しかし、医療行為の事を先に話すと詳しい状況説明を求められることも多々あり、空き部屋と込み込み料金を聞く1施設あたりの時間が長くなることは承知しておきましょう。
見学に行くという事は、1件行くだけでかなりの時間を使います。急いでいるのであれば、とりあえず、21~5件くらいを目途にして抽出していきましょう。
集団生活における不適応について、この段階で説明するかしないかは考え方が分かれるところです。
例えば、暴力・暴言・介護拒否などがあるかないかは伝え方や対処方法の伝え方次第であると考えます。
入居(入所)時における医療行為や集団生活における不適応がある場合については、これだけで大きな項目ですので今後別記事にまとめます。