老人ホーム選び ~急いで入居を決める方法⑤~
【急いで老人ホームを選ばなくなった場合】、どうやって探せば良いのか本日もかいていきます。
ここまでの流れは
1. 介護サービス情報公表システムから近隣施設を検索
2. 施設名・住所・電話番号を調べる
3 .電話し入所担当者を呼び部屋が空いているか聞く
4. 月額込み込み料金を聞く
5. 2~4のステップを繰り返す
でした。
施設を急いで決める時に必要なことを詳しく知りたい方は、過去記事【急いで入居を決める方法①~⑤】を読んで下さい。
候補に残った施設に再度電話する
次は実際に担当者とアポイントをとる段階です。
もう一度電話をかけ、ふるいに残った施設の担当者に再連絡してアポイントをとります。
医療行為や集団への不適応がある場合は、この段階ではある程度は伝えておきましょう。
実際に見学に行って伝えた方がお互いの熱感が伝わりやすいのですが、初めから入居(入所)できない施設に行っても無駄足になります。
また、担当者ができる限り詳しく話しを掘り下げようとしてきたら、情報をある程度伝えて差し支えないでしょう。
もう料金面での折り合いがついている段階ですので、入居(入所)意思を示せる状態です。
とはいえ、実際に入居(入所)するかどうかは、見学が終わった段階で決めましょう。見学で決定的に折り合わない内容もでてくるかもしれません。
急いでいる状況ですので、電話で入居(入所)の意思を示してOKです。
ここから先は、見学です。見学も重要な行動です。見学からしか分からないことが、感じとれない空気感があります。
見学については過去記事に書かせていただいております。
老人ホーム~見学編~もご参照ください。
2. ~清潔の章~
3. ~清潔・整理整頓~
4. ~整理整頓を観察する~
5. ~配慮とコスト意識~
8. ~通院~
9. ~職員の声や表情~
妥協できる施設を探す
見学時に観察するところは観察して、ここで良いという妥協点を見つけれる施設を探しましょう。
何故、妥協できる施設なのか、この理由も非常に大切なポイントです。
施設を探すときに、住む本人にとって100点の施設を探すことは非常に困難な事です。
施設は、入居(入所)者様にとっての家や家族ような存在であろうと頑張っている場所は沢山あります。
では、本人にとっての家とは何でしょうか。
それは、大切な思い出がある場所であることが非常に多いです。
自分が若い頃から家族と過ごした場所であったり、夫婦げんかをした場所。子育てに奮闘した場所。仕事から帰ったあとに、家族みんなで食事を団らんした場所。子どもをしかりつけた場所。子どもが巣立って行ったあと、寂しい空気感が流れた場所。
今までの人生が詰まった場所が、本人にとっての本当の家であるケースが非常に多いのです。
つまり、施設とは生活する機能はもっていても、現時点では機能があるだけの場所なのです。
そして、本人様の人生が詰まった場所の代わりになるなど不可能な事なのです。そうあろうとする施設と、本当にそうなのかは別の話しです。
ですから、ほとんど何も知らない施設に入居(入所)しようというのは、本来不安で当たり前ことです。
人生が詰まった場所が家とするならば、本人様にとって100点ではありえないけれど、安全の為に妥協できる場所を探すという選択肢しか最初から残されておりません。
入居者本人様にとっての施設入居(入所)というものは、妥協してもらうという事が出発点であることを知っておきましょう。
今回で急いで入居を決める方法についてのシリーズを一旦完結致します。他にもこれもあったなという事がございましたら、随時アップロードして参ります。
次回は、集団への不適応がある場合について、書いていきます。次回もよろしくお願い致します。