老人ホーム選び ~暴力・暴言等集団への不適応②~

 本日は、入居(入所)に際して入居者に暴力・暴言などの集団不適応がある場合、どうやって施設探しをするかについて第2弾を寄稿します。

集団への不適応な行為がある場合、施設は入居(入所)を嫌煙しがちです。

前回は、家族が介護している場合の入居探しについて書かせていただきました。今回は家族が介護していない場合について書いていきます。

 

 まず、介護していない場合を想定しやすいのが入院です。環境が変わることにより、今までと本人様の状況が変化することがあります。

本人様の日常の世話をしている人とコンタクトをとり、様子はどうか聞いておきましょう。

わかる範囲内で良いので、現状の理解を深める為に会ったり電話したしたりしてきいてみましょう。

現状の理解を深める上で問題になることを発見した場合は、現状で行っている対応方法を聞きましょう。

聞く上で重要になることは、対応者に完璧を求めないことです。完全な対応策を求めようとすると、相手は不完全であることに対する責任追及が怖くて情報が聞き出せなくなる場合もあります。

また、聞く上で気をつけておかなければならない事は、入院中の対応であれば、入院は治療の場であり集団で生活する事が求められていない場所もたくさん存在するという点です。

集団生活が発生しない場であれば、話しを聞く上で集団生活が想定される場合のことを想起しながら話しを聞くという点には注意が必要です。

 

入院以外にも現状が把握しづらい理由として、入居(入所)させたいが遠方に住んでいるといった理由も一般的に多い理由です。

人はひとりで生きている訳ではないので、何かしらの関りがある人に現状を聞けるようにしましょう。

福祉系のサービスを使っているのであれば、必ずケアマネジャーがついています。近所の人に聞きにくいということであったりすれば、地域包括支援センターに依頼しましょう。

集団への不適応症状があったとしても、ケアマネジャーついていないケースが想定されます。

例えば、自宅がごみ屋敷になっているが誰も関与していない。認知症状が進行し、怒鳴り散らされるので誰も近寄りがらない。四六時中酒に酔っていて話にならない。等のケースでも周囲の誰かが動き出さなければ、状況が放置されている場合もあります。

そのような場合であっても、遠方の縁者が違和感を感知した時情報収集に

地域包括支援センターは地域の困っている状況に介入するのが仕事です。介入依頼し様子を見て貰えるようにすることで、重要な情報源を確保できます。

 

 また、入居(入所)先に完全な個別対応をとれる先を探すという選択肢もございますが、現実的にに完全な個別対応をとれる施設はほとんどありません。

施設は部屋が隣や顔を合わすことがあるといったことが最低限おこります。施設の居住環境と集団への不適応条件・職員の対応の掛け合わせで入居できるかどうかの大部分が決まりますので、今の現時点の状況を知っておくということは欠かさないでおきましょう。

 

 まずは、状況がわからないことへの情報収集を行うという章でした。次回も続きを書いて行きたいと思います。宜しくお願い致します。