老人ホーム選び ~ 入居後不適応を起こしそうな場合⑦ ~

 施設入居(入所)にあたり、入居後の不適応が予測される場合、どうやって入居をするめるか本日も寄稿致します。

前回の以下の3つに注意を払いながら施設探しをすることを説明させていただきました。

入居(入所)を考えている本人の情報収集行う

入居(入所)施設に情報を伏せるのはハイリスクをはらみ自分にとっても危険

お薬(精神薬)の量調整は基本的に施設に任せる方針を示す

必要な情報を伏せられて入居された場合、その後リスク

以上を説明させていただきました。

本日は看取りに理解を示すと施設入居する時に何が変わるのかの続きを書いていきます。

 

 集団生活を脅かす不適応行動・不穏行動・自傷他害行為などを上手く環境適応できるように施設と医師で相談したとしても思ったようにいかないことがあります。

お薬(精神薬)調整が上手くいかないと転倒・骨折・眠たくなる・飲食物が肺に入り肺炎になるなどのリスクが起こることがあります。

これらのリスクが最も悪い結果にふれた時に看取りという結果に繋がってしまうこともあります。

お薬(精神薬)を抜けば元に戻るといことではない場合もあります。不可逆性といい、元の状態に戻らないという状態です。

そこに至るまでに、施設はケアの力も合わせて環境適応の努力をしなければなりません。しかし、状況が緩和しない。

そのせめぎ合いの中で、努力し、副作用がでて、それでも害がある行為を防ごうとし、調整を行い、不適応行動と闘い続けた結果として上手くいかないのです。

家族(身元引受人)は関心をもってその状況の報告を受けるようにしましょう。自分がその介護に対して携わったらどのような状態になるかも想像しながら報告を受けます。

なぜなら、施設がギブアップしてしまったら、自宅で本人様の介護をしなけらばならなくなるかもしれません。

情報共有と協力体制を維持しつつ、それでも上手く行くことができない場合。もしかしたら看取りの時がくるかもしれません。

 

 施設職員は、このような困難な状況に陥るかもしれないと最初から予測しているものです。

家族(身元引受人)が理解・協力が乏しいと思った時、入居(入所)の受入の段階で拒否します。

家族(身元引受人)の理解が乏しいという事は、入居(入所)受入をしてしまったら集団行動への不適応・不穏行動。自傷他害行為への対応に加えて、薬(精神薬)は使いにくい、一生懸命努力しても失敗していしまったら訴訟のリスクがあるという状況が発生します。

これは施設にとっては恐ろしいことです。情報を受けた時点で、回避した方が良いトラブル案件だと判断します。

 

 家族(身元引受人)できることは、困難な事を請け負わせたら共に歩み、責任追及を行わない気持ちが、相手施設を安心させます。

万が一のことがあっても家族(身元引受人)は味方なのだと安心してケアに取り組めるのです。

ですから、家族(身元引受人)が最初に情報を伝えた時に、薬の使用と看取りへの理解を持っていることを伝えておくことが、入居(入所)にとって非常に重要なことになるのです。

困難な案件であればある程、その後の対応のリスクが高まることを当然と捉え、リスクに向かってくれれば責任追及をしないという姿勢が、施設にとってのリスクを下げるのです。

 

以上が入居後不適応を起こす可能性が高い場合、どうやって入居(入所)にもっていくかの全容でした。長く重たいお話しにお付き合いいただきありがとうございました。

加筆修正がある場合は、随時行います。難しい問題でしたが、またこの内容にふれたいと思います。

この問題に困っている方は確実にいらっしゃると思います。状況やケースによって解決方法は様々ですが、日本の福祉には解決する方法があります。

家族(身元引受人)の方が大変なのも理解しております。この不適応を起こしているシリーズはまったくアクセス数伸びませんでしたが、現実の暗部に光をあてる内容ですのでまた書きたいです。

はてなブログでどこまで書いて良いのか迷いながら書いてしまいましたので、途中、中途半端な部分が残ってしまったと思います。

もっと思いっきり事実を書いたり話したりできるフィールドがあるといいなと思います。

 

次回は、医療行為がある場合どうゆう方法で施設入居(入所)をすすめるかを書いていきます。何卒、宜しくお願い致します。