老人ホーム選び ~ 医療行為⑦ 社会福祉士が管理者の場合の安定度 ~

 社会福祉士が管理者である場合の医療依存度の安定度を書いていきます。安定度は割と高いといえます。

医師・看護師が管理者の場合の医療依存の継続安定度は、他の基礎資格と比較したとき群を抜いています。

ですので、この2資格より社会福祉士はかなり下になりますが、それでも他資格の安定度よりはかなり信用しやすいといえます。

 

 社会福祉士の病院・施設の仕事は、関係調整の仕事です。関係調整の仕事は、本当に厳しいといえるでしょう。

社会福祉士が介入する前提として、トラブルになっている案件が多いからです。

例えば、病院では退院先がない。家族関係が不調で治療計画に不調が生じる。施設では、とりあえず誰の仕事か分からない仕事の処理が振られる。現場での仕事をやりつつ調整の仕事が入るといった板挟みになりやすい仕事が多いです。

仕事は職場の定義によって多岐に渡り、一概にこれだという仕事が割り当てられる職種ではありません。

社会福祉士は病院・施設では、相談員という役職が与えられるのが一般的です。仕事内容が一定ではなく、病院・施設の時期によって仕事内容が変化しやすいです。

なんでも仕事に入ってくる可能性があるので、様々なことに悩みやすい職種です。病院では、医師・看護師・役職者と現場の板挟みにあいやすいです。

施設では、施設長・管理者の代行者としての役割を求められたり、現場仕事を求められたりします。

人が足りないところがあれば、足りないところの仕事を回されるということがよくあります。

職場内の人間関係に飲み込まれやすいともいえるでしょう。職場によっては職場内の人間関係調整の仕事を割り当てられることもあります。

 

 病院・施設内でおこるトラブルは、最終的に処理する人間がいなければ上位役職者が実施する事になります。

誰の仕事か割り切れない仕事は沢山でてきます。それらが上位役職者から仕事をふられる先が管理者であり、管理者の右腕になる存在として位置づけられやすいのが相談員(基礎資格:社会福祉士)です。

経験のない仕事でも、解決策を模索しなければなりません。

このような仕事を通して、鍛えられ将来の施設を任せられる人材に育っていきます。

病院では、医師でないものが将来を任せられるということはほとんどんないのです。

相談員であり施設内の関係調整をした実績があれば、自然とその苦労が管理者や施設長になった時に役立つのです。

 

 医療依存がある利用者の施設の継続安定度が危ぶまれる時、今まで経験してきたトラブルシューティング能力が役に立ちます。

社会福祉士(施設相談員)は、長年未解決になるかもしれない問題に対して、一旦の解決に導いてきた実績と実力になっていることが多いからです。